「乳がんは、自分で乳房をチェックして、気をつけることのできる唯一のがん。食生活の変化などから、20代の人も乳がんの発生率が高くなってきています」 と話すのは、医師の中村理恵子さん。また「乳がんは、乳せんに発生するがん。その原因は、まだはっきりしていません。ただ、卵胞ホルモン(エストロゲン)の過剰な分泌が関係することは分かっています」とも。自分でできる乳がんのチェック方法について話を聞きました。
まずは、鏡の前に立って、乳房の状態を見ます。「手を下げた状態で、乳房の位置がずれていないか、表面の皮膚が陥没して、エクボのようになっていないかを見て。乳頭が陥没していたり、ただれていないか、皮膚の表面のしっしんや変色なども調べてください。手を上げた状態でも同様のチェックを」。また、乳房を実際に触ってみることも大切とも。「お風呂や寝る前に仰向けになって、しこりの有無を確かめてみてください。生理前や生理中は、乳房が張っているのでチェック時期には適しません」(下イラスト参照)
気になるしこりを見つけた場合は? 「しこりがあっても、必ずしも乳がんとは限りません。まず、婦人科で視触診、超音波撮影による検査を受けます。詳しい検査が必要な場合は、婦人科から、乳せん外科のある病院を紹介してくれます」
乳がんの発生率が増えてくるにともない、自分で“しこり”を発見する女性が増えているそう。「いかに早く発見するかが大切。早ければ、乳房を温存する治療も検討できます。そのためにも、最低でも月1回は、乳房を自分で触ってみてください」。
解説者 中村理恵子さん 医師。東邦大学医学部卒業後、同大学産婦人科教室に入局。下北沢にある「中村クリニック」(産婦人科、内科、小児科)院長。女性たちのよきアドバイザーとして女性誌などでも活躍中。監修する「絵でわかる女性の医学」(西東社)は女性の体について知りたいことを網羅。分かりやすく解説されています。